II
Name change
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その“明日“は来ないまま、一ヶ月の時が過ぎた。
「あの~こんな所でどうしました? もしかして、一般の社員さん?」
戦争が終わっても、タークスの任務はなくなることは無かった。たまたま今日は早く終わって本社に帰ってきたので、ソルジャーフロアに来てみたのだ。
ザックスに、まだあの時のお礼を言えてないから。
エレベーターを降りてうろちょろしていると、3rdのソルジャーに話しかけられた。多分私の服装がただのスーツだから、一般の社員だと思っているのだろう。
「えっと、ソルジャーのザックスに会いに来たんですけど……」
「あぁ、もしかしてナマエさん? タークスの! ごめんね、一般の社員とか言っちゃって。俺、カンセル。ザックスの友達なんだ。よろしく」
「私、ナマエです! よろしくお願いします」
ザックスの名前を出したら、どうやら私のことを知っているようだった。もしかして、ザックスって私の悪い噂とか流してる?
「ザックスの奴、いつもナマエさんのこと話してるんだよ? 可愛いタークスの人と任務一緒だったー! ってさ」
「もう、ザックスったら」
今ここにはいない彼の話でなぜか盛り上がってしまって、色んな話をカンセルさんから聞いた。
どうやら、ザックスはソルジャー司令室で、ラザード統括の話を聞いているらしい。わざわざ今呼びですことでもないので、とりあえず一旦タークスのオフィスに戻ることにした。
また暇な時にでも、出直そう。
「やっぱりソルジャーも、まだまだ忙しいんだなぁ」
オフィスに戻って、任務の報告書に取り掛かったその時、突然室内の電気が消え、非常事態の赤いライトに切り替わった。棚などが全て封鎖され、アラームが鳴り響く。
「侵入者だ」
敵が侵入した際のタークスの持ち場は、指示がない限り八番街だ。今日は珍しく、皆揃っていたので、私は先輩について行った。
八番街には、以前ツォンさんから聞いたジェネシスコピーや神羅の機械兵器が、蔓延 っていた。
「うわぁ、うじゃうじゃいる」
「これ俺らの仕事じゃねぇだろ。ま、やるか」
「3rd程度のソルジャーには無理だろうな」
レノさんとルードさんはぶつぶつ文句を言いながらも、仕事をこなしている。シスネはもちろん、真面目に取り組んでいた。
よし、私もやるか。
敵との距離を一気に詰め、脇差を振るう。ジェネシスコピーならば、一体一体の戦力はだいぶ落ちているのでなんとかなるが、機械兵器は手に負えない。
機械兵器が来たら一旦退避して、ひらけたところでジェネシスコピーをやる。
「や、ばい!」
それでも、私の力では駄目だった。
「ナマエーー!!」
もう終わりだと思った次の瞬間、私を囲んでいた敵は跡形もなく切り刻まれていた。
「ザックス……」
また、貴方に助けてもらった。
「言っただろ? ヤバくなったら、俺がナマエを守るって」
「うん、ありがとう」
そう言ってニカッと笑う笑顔に、少し胸がきゅんとした。
それと、ずっと言いたかった、タンブリン砦の時のお礼も今言おう。
「ザックス、あの時も、守ってくれてありがとう」
「おう。それがソルジャーだからな」
「あと、聞いてくれよナマエ。俺、クラス1stになったんだ」
よく見てみれば、服装も2ndの物から1stになっていた。しかし、当の本人はなんだかあまり嬉しくなさそうだ。それは私から聞く事でもないし、彼から話してくれるのを待つべきだろう。
「おめでとう! 英雄に一歩近づいたね」
それならわざわざこちらから口を挟むことはせず、お祝いだけでいい。
「ザックス、任務中ではないのか?」
ツォンさんが来て、そう言った。たしかに、ソルジャーの任務は八番街ではなかったはずだ。それに、1stともなれば神羅の上層部の護衛に回るはずだ。
「目的は同じだ。ここ、手伝おうか?」
「ありがたい申し出だが__」
シスネもやって来て、ツォンさんの言葉を遮って話し出してしまった。
「あら、心強い! それなら、彼女を手伝ってあげて」
そう言ってシスネが指さしていたのは、私だった。私一人じゃ弱いから、という意味だろうが、私と一緒じゃきっと、足手まといになってしまう。
「一人の方が動きやすいんじゃ?」
「じゃあ、後でね」
シスネはウィンクして、颯爽と走って行ってしまった。
「良いよな、ツォン?」
「良いだろう」
こういう訳で、私とザックスはまた一緒に任務をすることになった。
「あの~こんな所でどうしました? もしかして、一般の社員さん?」
戦争が終わっても、タークスの任務はなくなることは無かった。たまたま今日は早く終わって本社に帰ってきたので、ソルジャーフロアに来てみたのだ。
ザックスに、まだあの時のお礼を言えてないから。
エレベーターを降りてうろちょろしていると、3rdのソルジャーに話しかけられた。多分私の服装がただのスーツだから、一般の社員だと思っているのだろう。
「えっと、ソルジャーのザックスに会いに来たんですけど……」
「あぁ、もしかしてナマエさん? タークスの! ごめんね、一般の社員とか言っちゃって。俺、カンセル。ザックスの友達なんだ。よろしく」
「私、ナマエです! よろしくお願いします」
ザックスの名前を出したら、どうやら私のことを知っているようだった。もしかして、ザックスって私の悪い噂とか流してる?
「ザックスの奴、いつもナマエさんのこと話してるんだよ? 可愛いタークスの人と任務一緒だったー! ってさ」
「もう、ザックスったら」
今ここにはいない彼の話でなぜか盛り上がってしまって、色んな話をカンセルさんから聞いた。
どうやら、ザックスはソルジャー司令室で、ラザード統括の話を聞いているらしい。わざわざ今呼びですことでもないので、とりあえず一旦タークスのオフィスに戻ることにした。
また暇な時にでも、出直そう。
「やっぱりソルジャーも、まだまだ忙しいんだなぁ」
オフィスに戻って、任務の報告書に取り掛かったその時、突然室内の電気が消え、非常事態の赤いライトに切り替わった。棚などが全て封鎖され、アラームが鳴り響く。
「侵入者だ」
敵が侵入した際のタークスの持ち場は、指示がない限り八番街だ。今日は珍しく、皆揃っていたので、私は先輩について行った。
八番街には、以前ツォンさんから聞いたジェネシスコピーや神羅の機械兵器が、
「うわぁ、うじゃうじゃいる」
「これ俺らの仕事じゃねぇだろ。ま、やるか」
「3rd程度のソルジャーには無理だろうな」
レノさんとルードさんはぶつぶつ文句を言いながらも、仕事をこなしている。シスネはもちろん、真面目に取り組んでいた。
よし、私もやるか。
敵との距離を一気に詰め、脇差を振るう。ジェネシスコピーならば、一体一体の戦力はだいぶ落ちているのでなんとかなるが、機械兵器は手に負えない。
機械兵器が来たら一旦退避して、ひらけたところでジェネシスコピーをやる。
「や、ばい!」
それでも、私の力では駄目だった。
「ナマエーー!!」
もう終わりだと思った次の瞬間、私を囲んでいた敵は跡形もなく切り刻まれていた。
「ザックス……」
また、貴方に助けてもらった。
「言っただろ? ヤバくなったら、俺がナマエを守るって」
「うん、ありがとう」
そう言ってニカッと笑う笑顔に、少し胸がきゅんとした。
それと、ずっと言いたかった、タンブリン砦の時のお礼も今言おう。
「ザックス、あの時も、守ってくれてありがとう」
「おう。それがソルジャーだからな」
「あと、聞いてくれよナマエ。俺、クラス1stになったんだ」
よく見てみれば、服装も2ndの物から1stになっていた。しかし、当の本人はなんだかあまり嬉しくなさそうだ。それは私から聞く事でもないし、彼から話してくれるのを待つべきだろう。
「おめでとう! 英雄に一歩近づいたね」
それならわざわざこちらから口を挟むことはせず、お祝いだけでいい。
「ザックス、任務中ではないのか?」
ツォンさんが来て、そう言った。たしかに、ソルジャーの任務は八番街ではなかったはずだ。それに、1stともなれば神羅の上層部の護衛に回るはずだ。
「目的は同じだ。ここ、手伝おうか?」
「ありがたい申し出だが__」
シスネもやって来て、ツォンさんの言葉を遮って話し出してしまった。
「あら、心強い! それなら、彼女を手伝ってあげて」
そう言ってシスネが指さしていたのは、私だった。私一人じゃ弱いから、という意味だろうが、私と一緒じゃきっと、足手まといになってしまう。
「一人の方が動きやすいんじゃ?」
「じゃあ、後でね」
シスネはウィンクして、颯爽と走って行ってしまった。
「良いよな、ツォン?」
「良いだろう」
こういう訳で、私とザックスはまた一緒に任務をすることになった。