人造妖精と行き止まりの夢/メインストーリー

次々と建造される工場。
馬の要らない移動手段。
人類が積み上げて来た文明は、次のステージへと進もうとしていた。

だが、その瞬間は一向に訪れない。

工場の建設は止まり、人々はどこへも出かけて行かない。

あらゆる事業は白紙のまま一向に進まず、文明は停滞した。

それと同時に、手のひらに乘る程の小さなものの存在が、
人々の前に現れるようになる。

人々はその愛らしい姿に魅了され、不可解に思いながらも
彼女達を歓迎した。

画家は絵に、小説家は物語に、音楽家は歌に、
彼女達の存在を込めようと考える。

けれど、それらが完成する事は無かった。
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