明日をリノベート
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酔い潰れた美琴を家に連れ帰ってしまった。
けれど手を出すつもりは毛頭なく、いやかなり理性と戦ったが、
それでも勢いに任せるつもりは全くなかった。
服のままベッドに寝かせるのは抵抗があったが、
着替えさせて良いものか悩み結局そのままにした。
朝だって、本音を言えばキスの一つでもしてやりたかった。
けれど美琴の気持ちに確証を持つことができなくて、
手は出せなかった。
大橋のような男が好みなら自分は違うだろうし、
何よりここ最近彼女の周りで色んなことが起きたばかりだ。
急いで何か事を起こすようなことは、避けるべきかも知れない。
だから俺は美琴を帰した。
玄関の扉が閉まる音が聞こえても後悔しなかったし、
これで良かったのだと思う。
けれど数十秒後には、これで本当に良いのか、とも思った。
俺は言い訳ばかりして、自分の気持ちに向き合うことから逃げているんじゃないだろうか。
以前の極道者の自分ならまだしも、今はカタギだ。
もう少し自分の気持ちに素直になっても
バチは当たらないんじゃないだろうか。
そう思った瞬間には部屋を飛び出していて、
濡れた髪のままエレベータのボタンを押した。
それは1階にいることを表示していて、昇ってくるまで待ち遠しい。
今から追いかけて間に合うだろうか。
もうタクシーに乗っていたら?
電話を掛けた方が早いだろうか?
そう思うけれど、どうやら俺の不安は稀有に終わったらしい。
12階に辿り着いたエレベータの扉が開くと、
中に美琴が立っていた。
彼女は恥ずかしそうに、はにかんでいる。
「1階で待ってれば良かったですかね」
「うっさいわ」
俺はその手を強引に引くと、腕の中に美琴の体を収めた。
「あの…私シャワー浴びてないから」
「随分積極的やのぉ」
「そういう意味じゃなくて、臭いです」
慌てる美琴の顎を掴んで、その唇を奪った。
確かに昨夜の焼肉臭がしなくもないが、
そんなことは気にならない。
今は好きな女をこの腕に抱けたことだけで、胸が一杯だった。
まるで初恋みたいに、俺の胸は高鳴っている。
「せっかくの土曜日や。シャワー浴びて、一日中楽しもうや」
俺の言葉に美琴が顔を赤くした。
「帰らなかったのは美琴やで」と笑うが、
俺も引き留めようとしたからオアイコって奴だろうか。
小さな彼女の手を引いて、玄関の扉を開ける。
もう暫くキララの出番はないかも知れない、と俺は思った。
けれど手を出すつもりは毛頭なく、いやかなり理性と戦ったが、
それでも勢いに任せるつもりは全くなかった。
服のままベッドに寝かせるのは抵抗があったが、
着替えさせて良いものか悩み結局そのままにした。
朝だって、本音を言えばキスの一つでもしてやりたかった。
けれど美琴の気持ちに確証を持つことができなくて、
手は出せなかった。
大橋のような男が好みなら自分は違うだろうし、
何よりここ最近彼女の周りで色んなことが起きたばかりだ。
急いで何か事を起こすようなことは、避けるべきかも知れない。
だから俺は美琴を帰した。
玄関の扉が閉まる音が聞こえても後悔しなかったし、
これで良かったのだと思う。
けれど数十秒後には、これで本当に良いのか、とも思った。
俺は言い訳ばかりして、自分の気持ちに向き合うことから逃げているんじゃないだろうか。
以前の極道者の自分ならまだしも、今はカタギだ。
もう少し自分の気持ちに素直になっても
バチは当たらないんじゃないだろうか。
そう思った瞬間には部屋を飛び出していて、
濡れた髪のままエレベータのボタンを押した。
それは1階にいることを表示していて、昇ってくるまで待ち遠しい。
今から追いかけて間に合うだろうか。
もうタクシーに乗っていたら?
電話を掛けた方が早いだろうか?
そう思うけれど、どうやら俺の不安は稀有に終わったらしい。
12階に辿り着いたエレベータの扉が開くと、
中に美琴が立っていた。
彼女は恥ずかしそうに、はにかんでいる。
「1階で待ってれば良かったですかね」
「うっさいわ」
俺はその手を強引に引くと、腕の中に美琴の体を収めた。
「あの…私シャワー浴びてないから」
「随分積極的やのぉ」
「そういう意味じゃなくて、臭いです」
慌てる美琴の顎を掴んで、その唇を奪った。
確かに昨夜の焼肉臭がしなくもないが、
そんなことは気にならない。
今は好きな女をこの腕に抱けたことだけで、胸が一杯だった。
まるで初恋みたいに、俺の胸は高鳴っている。
「せっかくの土曜日や。シャワー浴びて、一日中楽しもうや」
俺の言葉に美琴が顔を赤くした。
「帰らなかったのは美琴やで」と笑うが、
俺も引き留めようとしたからオアイコって奴だろうか。
小さな彼女の手を引いて、玄関の扉を開ける。
もう暫くキララの出番はないかも知れない、と俺は思った。
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