ミレニアムタワーで会いましょう
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久しぶりに真島に呼ばれて事務所に顔を出した。
そこにはあの子鹿の姿もあったのだが、以前と違うその雰囲気に俺は絶句した。
「兄弟、お前からもなんか言うたってくれや」
真島はそう口にするが、どこか楽しそうだ。
「おい、子鹿。なんでお前は着物なんか着とるんや」
「私、なんでも形から入るタイプなんですよ」
まるで当たり前みたいに口にして、子鹿はくるりと回って着物を見せてくる。
「どうですか?ちょっとは近づきました?かたせ梨乃」
「七五三やな」
俺の言葉に「むかつく」と子鹿が言った。
「馬子にも衣装くらい言えないんですか?」
「お前それ、成人式で着たやつやろ」
真っ赤な着物を着た子鹿は「だって高いんですよ、着物」と不貞腐れた。
こいつが化けるのはもう少し先やろなと俺は思うが、久しぶりに見た真島の心からの笑顔に少し安堵する。
「袖詰めただけでも高かったのに、今だって苦しいし。
本当はセーラー服と迷いましたけどね」
「それは昨夜着てくれたやろ」
真島の言葉に子鹿の顔が赤くなる。
俺はもう勘弁してくれと思った。
そこにはあの子鹿の姿もあったのだが、以前と違うその雰囲気に俺は絶句した。
「兄弟、お前からもなんか言うたってくれや」
真島はそう口にするが、どこか楽しそうだ。
「おい、子鹿。なんでお前は着物なんか着とるんや」
「私、なんでも形から入るタイプなんですよ」
まるで当たり前みたいに口にして、子鹿はくるりと回って着物を見せてくる。
「どうですか?ちょっとは近づきました?かたせ梨乃」
「七五三やな」
俺の言葉に「むかつく」と子鹿が言った。
「馬子にも衣装くらい言えないんですか?」
「お前それ、成人式で着たやつやろ」
真っ赤な着物を着た子鹿は「だって高いんですよ、着物」と不貞腐れた。
こいつが化けるのはもう少し先やろなと俺は思うが、久しぶりに見た真島の心からの笑顔に少し安堵する。
「袖詰めただけでも高かったのに、今だって苦しいし。
本当はセーラー服と迷いましたけどね」
「それは昨夜着てくれたやろ」
真島の言葉に子鹿の顔が赤くなる。
俺はもう勘弁してくれと思った。
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