ミレニアムタワーで会いましょう
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ヒロインを出る頃には日付が変わっていて、真島はまた子鹿をタクシーに乗せた。
俺は少しだけ彼女が不憫になる。
「お前、なんで俺を呼ぶんや」
子鹿にとって俺は邪魔者に他ならず、クサイ言い方をするならば彼女はデートをしたい筈だった。
「絵梨ちゃんと二人になったらあかんねん」
真島の言葉に俺は立ち止まった。
こいつなりの理性のストッパーに俺を指名している訳か。
「なんかこう、無性に傷付けたくなるんや」
それは決して暴力的な意味ではなく、狂気に満ちた男の性ということだろう。
俺は仕方なく「あの子鹿はそんなタマやないぞ」と言ってやった。
「高島礼子になりたいんやと」
「なんやそれ」
俺は子鹿との会話を反芻し、少し笑う。
「お前も俺もむかつくて言うてたわ。
自分の気持ち無視するから腹立つんやって」
女にむかつくと言われたことなど記憶を掘り返してもなく、えらいタマやなぁと思う。
「自分のこと擦れてる言うてたぞ。
あない若い女にそんなこと言わすなや、兄弟」
俺がポン、と肩を叩くと「うっさいわ」と真島が言った。
「礼子にしたれ、兄弟」
「なんやねん、お前。
こないだと言うてることちゃうやないか」
俺は真島には何も言わず、なんやろなと思った。
頭では分かっているはずなのに、つい応援したくなる。
変な女やな、あの子鹿は。
「極妻言うたら志麻やろ」
「...俺はかたせ梨乃や」
「やらしーなぁ、兄弟」
なんやねん、お前ら二人揃って。
早よくっついてしまえ。
俺は少しだけ彼女が不憫になる。
「お前、なんで俺を呼ぶんや」
子鹿にとって俺は邪魔者に他ならず、クサイ言い方をするならば彼女はデートをしたい筈だった。
「絵梨ちゃんと二人になったらあかんねん」
真島の言葉に俺は立ち止まった。
こいつなりの理性のストッパーに俺を指名している訳か。
「なんかこう、無性に傷付けたくなるんや」
それは決して暴力的な意味ではなく、狂気に満ちた男の性ということだろう。
俺は仕方なく「あの子鹿はそんなタマやないぞ」と言ってやった。
「高島礼子になりたいんやと」
「なんやそれ」
俺は子鹿との会話を反芻し、少し笑う。
「お前も俺もむかつくて言うてたわ。
自分の気持ち無視するから腹立つんやって」
女にむかつくと言われたことなど記憶を掘り返してもなく、えらいタマやなぁと思う。
「自分のこと擦れてる言うてたぞ。
あない若い女にそんなこと言わすなや、兄弟」
俺がポン、と肩を叩くと「うっさいわ」と真島が言った。
「礼子にしたれ、兄弟」
「なんやねん、お前。
こないだと言うてることちゃうやないか」
俺は真島には何も言わず、なんやろなと思った。
頭では分かっているはずなのに、つい応援したくなる。
変な女やな、あの子鹿は。
「極妻言うたら志麻やろ」
「...俺はかたせ梨乃や」
「やらしーなぁ、兄弟」
なんやねん、お前ら二人揃って。
早よくっついてしまえ。