ミレニアムタワーで会いましょう
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「冴島の叔父貴!おつかれさんです!」
「おう」
出迎えてくれた若衆に右手を挙げる。
「兄弟はどこや。用がある」
今日は真島に会いに来ていた。
というより呼び出されたという方が正しい。
急に電話を掛けてきたと思えば、事務所まで顔を出せとは随分勝手なものだ。
良くあることではあるが大概大した用ではない。
そしてそれを分かってここに来ている自分も大概だろう。
「親父は今ちょっと...」
組長室まで歩き出そうとする俺を、西田が止める。
「なんや」
「いや、取り込み中っていうか」
「あ?」
呼び出したんはアイツやぞ。
俺は西田を押し退けて組長室のドアを開ける。
「おう兄弟、じゃ...」
「やっ..もうやめてっ...許してっ」
俺の耳に飛び込んで来たのは女の喘声。
思わずドアを閉めそうになった。
けれど真島も女も服を着たままの姿に見える。
「お前、何しとるんや」
目を凝らして中へと足を踏み入れれば、ソファに座った子鹿の足を真島が握っていた。
「おう兄弟!何ってマッサージやんか」
真島は軽快な口調でそう言うと、また子鹿の足を握る腕に力を込めた。
奴の嵌めている手袋が軋む音がする。
「真島さん!もう無理!痛いっ...イタッ!」
「ほ〜、こら胃が悪いんと違うかぁ?」
「足ツボじゃないから!ほんと痛い!
これなんのマッサージですか!痛い痛い痛い!」
「真島式真島流マッサージやないか!」
「オリジナルじゃん!もう無理!痛いって!」
俺はため息を吐いて背後にいる西田を睨み付ける。
「すんません、ドア越しだと良い感じの声に聞こえて」
西田の頭を叩くと、俺は扉を閉めた。
「人を呼び出しといて何しとんのや」
「あ、せやった!ほな行こか」
真島は子鹿の足を離すと、立ち上がった。
「行くってドコにいくんや」
「カラオケに決まっとるやろが!」
何が決まっているのか。
その感覚はコイツ以外誰にも分からない。
鼻歌混じりに歩きだした真島の後を、俺と小鹿は仕方なく追った。
「おう」
出迎えてくれた若衆に右手を挙げる。
「兄弟はどこや。用がある」
今日は真島に会いに来ていた。
というより呼び出されたという方が正しい。
急に電話を掛けてきたと思えば、事務所まで顔を出せとは随分勝手なものだ。
良くあることではあるが大概大した用ではない。
そしてそれを分かってここに来ている自分も大概だろう。
「親父は今ちょっと...」
組長室まで歩き出そうとする俺を、西田が止める。
「なんや」
「いや、取り込み中っていうか」
「あ?」
呼び出したんはアイツやぞ。
俺は西田を押し退けて組長室のドアを開ける。
「おう兄弟、じゃ...」
「やっ..もうやめてっ...許してっ」
俺の耳に飛び込んで来たのは女の喘声。
思わずドアを閉めそうになった。
けれど真島も女も服を着たままの姿に見える。
「お前、何しとるんや」
目を凝らして中へと足を踏み入れれば、ソファに座った子鹿の足を真島が握っていた。
「おう兄弟!何ってマッサージやんか」
真島は軽快な口調でそう言うと、また子鹿の足を握る腕に力を込めた。
奴の嵌めている手袋が軋む音がする。
「真島さん!もう無理!痛いっ...イタッ!」
「ほ〜、こら胃が悪いんと違うかぁ?」
「足ツボじゃないから!ほんと痛い!
これなんのマッサージですか!痛い痛い痛い!」
「真島式真島流マッサージやないか!」
「オリジナルじゃん!もう無理!痛いって!」
俺はため息を吐いて背後にいる西田を睨み付ける。
「すんません、ドア越しだと良い感じの声に聞こえて」
西田の頭を叩くと、俺は扉を閉めた。
「人を呼び出しといて何しとんのや」
「あ、せやった!ほな行こか」
真島は子鹿の足を離すと、立ち上がった。
「行くってドコにいくんや」
「カラオケに決まっとるやろが!」
何が決まっているのか。
その感覚はコイツ以外誰にも分からない。
鼻歌混じりに歩きだした真島の後を、俺と小鹿は仕方なく追った。