あなた...小さなレストランの若きオーナー
交差点
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抱く為だけの女なら誰でもいい。
ベッドに押し倒し、乱暴に下着を脱がせればあとは欲望のまま流されればいい。
けれど今だけは胸に開いた穴が塞がる気がしなかった。
「しないのー?」
いやらしく首に腕を回されるが、真島はそれを引き剥がす。
「あかんわ。わし、事務所帰らなあかんねん」
わざとらしく白を切ると、真島はジャケットを羽織った。
「誕生日には埋め合わせしたるわ。
堪忍やで」
「ちょ、吾朗ちゃん?!」
女の制止も届かず、真島は部屋を後にする。
脳裏に浮かぶのは柚葵の泣き顔だった。
それは何度目を瞑っても浮かんでくる。
何してんねやろな
自問するが答えなど見つからない。
思わず掴んだ細い腕の感触が忘れられなかった。
追いかけたら良かったんか
でも追いかけたら終いや
もう後戻りなんかできんくなる
事務所に着くなりソファに体を投げ出す。
疲れがドッと押し寄せてくるようだった。
もうとっくに後戻りできへんのや
欲しいて欲しいて堪らんて体が言うとる
あかん
わかっとんねん
そやけど欲しいんや
無性に苛立ち、横のローテーブルを拳で叩いた。
深夜の事務所に鈍い音が木霊する。
いつの間にか深い沼に嵌っていくようだった。
ベッドに押し倒し、乱暴に下着を脱がせればあとは欲望のまま流されればいい。
けれど今だけは胸に開いた穴が塞がる気がしなかった。
「しないのー?」
いやらしく首に腕を回されるが、真島はそれを引き剥がす。
「あかんわ。わし、事務所帰らなあかんねん」
わざとらしく白を切ると、真島はジャケットを羽織った。
「誕生日には埋め合わせしたるわ。
堪忍やで」
「ちょ、吾朗ちゃん?!」
女の制止も届かず、真島は部屋を後にする。
脳裏に浮かぶのは柚葵の泣き顔だった。
それは何度目を瞑っても浮かんでくる。
何してんねやろな
自問するが答えなど見つからない。
思わず掴んだ細い腕の感触が忘れられなかった。
追いかけたら良かったんか
でも追いかけたら終いや
もう後戻りなんかできんくなる
事務所に着くなりソファに体を投げ出す。
疲れがドッと押し寄せてくるようだった。
もうとっくに後戻りできへんのや
欲しいて欲しいて堪らんて体が言うとる
あかん
わかっとんねん
そやけど欲しいんや
無性に苛立ち、横のローテーブルを拳で叩いた。
深夜の事務所に鈍い音が木霊する。
いつの間にか深い沼に嵌っていくようだった。