またあなたに会えた
※前世で出来てた曦澄・双玉
※書きたいところだけのメモ
──年末 某所
会話を邪魔しない上品なBGM、柔らかな光を放つシャンデリアの照らすパーティホールの中、人々は落ち着いた様子で談笑を楽しんでいる。
「」
古の王族の血を引き、政治の中枢で名を轟かせている紫家が中心となって執り行っているこの盛大なパーティーは、政界・経済界をはじめとした中華連邦内の有力者が一堂に会する年末の恒例行事である。
「──静蘭」
清苑は息を飲み込んだ。その名はかつての江晩吟が名乗るべき名を失った清苑に授けた名前だ。
「意地が悪いですよ、宗主」
そう言って清苑は先ほどまでとは違った柔らかな微笑みを見せる。
「覚えてるのでしたら、すぐにそう言ってください」
「……言おうか迷っただけだ」
「どうしてです?」
「──その、曦臣に」
「宗主も今年からでしたよね」
「その呼び方はやめろ、晩吟で良い」
「私の宗主であることに変わりはないのですが……はい、晩吟。」
「それで、沢蕪君と話すのが怖いと?」
「別にそういう訳じゃ」
「そういう訳でしょう」
「お前の方こそどうなんだ」
「私……ですか?」
「とぼけるな。燕青だ」
「それが……その……」
「この間の武術大会であいつに当たって負けたんです」
※書きたいところだけのメモ
──年末 某所
会話を邪魔しない上品なBGM、柔らかな光を放つシャンデリアの照らすパーティホールの中、人々は落ち着いた様子で談笑を楽しんでいる。
「」
古の王族の血を引き、政治の中枢で名を轟かせている紫家が中心となって執り行っているこの盛大なパーティーは、政界・経済界をはじめとした中華連邦内の有力者が一堂に会する年末の恒例行事である。
「──静蘭」
清苑は息を飲み込んだ。その名はかつての江晩吟が名乗るべき名を失った清苑に授けた名前だ。
「意地が悪いですよ、宗主」
そう言って清苑は先ほどまでとは違った柔らかな微笑みを見せる。
「覚えてるのでしたら、すぐにそう言ってください」
「……言おうか迷っただけだ」
「どうしてです?」
「──その、曦臣に」
「宗主も今年からでしたよね」
「その呼び方はやめろ、晩吟で良い」
「私の宗主であることに変わりはないのですが……はい、晩吟。」
「それで、沢蕪君と話すのが怖いと?」
「別にそういう訳じゃ」
「そういう訳でしょう」
「お前の方こそどうなんだ」
「私……ですか?」
「とぼけるな。燕青だ」
「それが……その……」
「この間の武術大会であいつに当たって負けたんです」
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