FFI編
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「夢主、あんた暇でしょ?ちょっと仕事を手伝いなさい」
「ハイ」
我が家の胃袋と台所を掌握している母にそう言われて、断るという選択肢はなかった。
つい先日雷門中を卒業した私は、高校からの宿題も早々に終わらせ、ダラダラと過ごしていたのだが。
「でも、何を手伝えばいいの?」
味噌汁を啜りながら、洗い物をしている母に尋ねる。あ、今日ナスの味噌汁だ。
「なんかね、サッカーの日本代表を決める選考会を雷門でやるらしくて、そこでの昼食を作るの手伝ってほしいのよ」
話を聞くと、どうやら15歳以下のサッカーの世界大会があるらしい。そこで、日本代表を決める選考会を兼ねた合宿を、私がこの間まで通っていた雷門中で行うことになったそうだ。
そして、母は雷門中の調理員の仕事をしているから、合宿中の選手に出す食事を作るのを頼まれたのだという。
「ちなみに合宿は今日からだから、はやくあんたご飯食べて準備しなさい」
「それもっと早く言って欲しかったなあ!?」
喉を詰まらせそうになりながら、慌ててご飯をかきこんだ。
このときは、これから始まる1週間が、忘れられないものになるなんて思いもせずに、のんきに口に詰め込んだ鮭のことを考えていた。
(ああ、もうちょっと味わって食べたかった、私の焼きジャケ………)
「ハイ」
我が家の胃袋と台所を掌握している母にそう言われて、断るという選択肢はなかった。
つい先日雷門中を卒業した私は、高校からの宿題も早々に終わらせ、ダラダラと過ごしていたのだが。
「でも、何を手伝えばいいの?」
味噌汁を啜りながら、洗い物をしている母に尋ねる。あ、今日ナスの味噌汁だ。
「なんかね、サッカーの日本代表を決める選考会を雷門でやるらしくて、そこでの昼食を作るの手伝ってほしいのよ」
話を聞くと、どうやら15歳以下のサッカーの世界大会があるらしい。そこで、日本代表を決める選考会を兼ねた合宿を、私がこの間まで通っていた雷門中で行うことになったそうだ。
そして、母は雷門中の調理員の仕事をしているから、合宿中の選手に出す食事を作るのを頼まれたのだという。
「ちなみに合宿は今日からだから、はやくあんたご飯食べて準備しなさい」
「それもっと早く言って欲しかったなあ!?」
喉を詰まらせそうになりながら、慌ててご飯をかきこんだ。
このときは、これから始まる1週間が、忘れられないものになるなんて思いもせずに、のんきに口に詰め込んだ鮭のことを考えていた。
(ああ、もうちょっと味わって食べたかった、私の焼きジャケ………)
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