クラスメートの私
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私が未来へ戻れないまま時間はすぎて、あっという間に夏休みも開けて、二学期が始まった。純ちゃんは自転車競技部の新しいキャプテンになった。
何度か一緒に帰ることになった時、不便だから、と連絡先を交換した。
それで、夏休み中に部活のこととか、課題のこととかで何度か連絡を取りあっていたのだけれど、その時に新キャプテンになったことを教えてもらった。
私はと言うと、相変わらず私のことが好きじゃない過去の純ちゃんといればいるだけ、未来の恋人だけど浮気してた純ちゃんのことが信じられないでいる。しばらく経ってあまり思い出すことも少なくなってきた。
もういっそこのままずっと戻れなくていい。なんて思うようになった。
「真壁〜」
「ひゃっ!!!」
「なんだよ、そんなに驚く??」
急に話しかけられて、びっくりした私が悲鳴をあげて振り向くと、ケラケラ笑う純ちゃんがそこにいた。
仲良くなってからさん付けはなくなって、呼び捨てになり、今ではお互い軽口を叩き合うくらいは親しくなった。そんな彼にこっそり想いを寄せているのは私だけだけど。
「手嶋くん笑いすぎ!!」
「ごめん、ごめん。」
「何か用があったんじゃないの??」
「あ、そうそう。これ、先生が真壁にって。」
「ありがと!」
純ちゃんがくれたのは担任の先生からのノートの返し。理系があんまり得意じゃない私に出された課題のチェックが入ったものだ。私の斜め2つ後ろの席に戻った純ちゃんは、部活のメニューを考えているのか、机の上に出したノートとにらめっこしている。
私もこの直しとにらめっこしなくちゃ……と、ノートを開くと、他クラスの男子が手嶋ー!と純ちゃんを呼びながら教室へ入ってきた。あの子は確か、バレー部の東戸くん……。
何やらわいわいと盛り上がってるふたり。盗み聞きしてるみたいで申し訳ないとは思いつつ、あまり人がいない教室の中じゃ、二人の会話は丸聞こえだった。
東戸くんはどうやら純ちゃんをカラオケに誘い出したらしい。
いいな〜、男の子同士だったら、気軽に誘えるよな〜。羨ましいなあ〜。なんて呑気に考えていた私の耳には、次の瞬間とんでもない言葉が飛び込んできた。
「誘っといたぜ?お前が前から気になってるって言ってた女バレの岩瀬ちゃんも」