1.雨に濡れた横顔
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「 仙道さんっ、」
部活終わりの体育館で、1人のマネの子が仙道さんに声を掛けた。
「 どーした?」
「 自転車パンクしちゃったんです、っ 」
「 えー、そうなの 」
「 仙道さん自転車ですよね…?」
「 うん 」
「 私の通る道、痴漢が多いんです…… 」
「 1人で歩くのは怖いので…よかったら送っていってくれませんか…?」
マネージャーの女の子たちは、一斉にそっちを見た。
私も雰囲気(?)に乗ってそっちを見た。
女の子はぷるぷるしている。
あぁ…勇気出して言ったんだね…
改めて見ると、やっぱりマネは可愛い子ばっかり。
「 襲われると大変だからね…いいよ、送るよ 」
「 いいんですか…?」
「 うん、片付けあるから、外で待っててくれる?」
女の子は外へ出た。他のマネの女の子たちは、その子を横目で見ながら帰っていった。
「 …越野さん?」
「 ん?あ、結子 」
「 え…何で、名前…?」
「 自己紹介の時聞いたし、仙道も言ってたから 」
「 あ、そうなんですね 」
「 で、どうした?」
「 仙道さん、いいんですか?」
「 んー…まあ…いろいろ疑惑はあるけど、夜だし危ないからしょうがないかな… 」
越野さんと話していると、仙道さんが近付いてきた。
気付くと、体育館には私たちしかいなかった。
「 じゃあな、仙道、結子 」
「 んー 」
「 あ、お疲れ様でした~ 」
なぜか、仙道さんはじっと私を見つめて何も言わない。