1.雨に濡れた横顔
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仙道さんが、一緒に帰ろうって言ってくれた。
…でもこんな事、私以外の女の子にもきっと言っていたはず。
この学校、可愛い子たくさんいるし。
それより、さっきからずっと嫌な視線を感じる。
他のマネージャーの子たちが、私を見て何かを言っている。
私はその視線に耐えられなくて、外へ出てやる仕事を始めた。
「 怖いな…あーゆーの… 」
流川くんと別れたきっかけも、それ。
根も葉もない噂を流されて、私と流川くんの関係は、あっけなく終わってしまった。
……流川くん。
忘れようとしても、やっぱり駄目だ。
どうしても、頭の中に流川くんの姿が浮かぶ。
そう…私は、流川くんに会うために。
インターハイで、流川くんに会うために、
この学校に来たんだ。
後ろから物音が聞こえて、ちらっと後ろを見た。
「 あれ、仙道さん。外出てきていいんですか? 」
「 結子ちゃん 」
休憩中の仙道さんは、私としばらく話したあと、また体育館に戻っていった。
やっぱり近くで並ぶと、背が高いって再認識。
…きっと、仙道さんは流川くんより背が高いなぁ。
つんつん頭だから、何センチか上乗せで。
しばらくして体育館に戻った。
…すぐに、仙道さんに目を奪われた。
走るところ。跳ぶところ。ボールを操るところ。
全部が魅力的だった。
…仙道さんは魅力的で、すごく上手な選手なのに、
仙道さんに流川くんを重ねてしまう私は、
___何て最低なヤツなんだろう。