1.雨に濡れた横顔
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「 仙道、あの子と知り合いなのか 」
「 知り合いっていうか…まぁ、秘密です 」
「 あ?」
うお…怖。
魚住さんって地味〜に女の子好きだよなぁ。
……でも、大体この部活の女子マネージャーたちはみんな、1週間もしないうちにやめていく。
なぜかって、まぁ、そのうち分かる。
だから今いるマネージャーは、0人。
…暑いなここ。まだ春なのに。
風を求めて体育館の外へ出た。
『 あれ、仙道さん。出てきていいんですか?』
何かを水で洗いながらこちらに顔を向ける結子ちゃん。
やっぱり、あの雨の日と同じ。
横顔が、すげぇ綺麗。
横顔だけじゃないけど。
「 今休憩だからいいんだよ。それより他のマネの子は? 」
『 あれ、中にいませんでした?』
「 あー…そういえばいたかも 」
『 みんな練習とか見たいからって、中で出来る仕事ばっかりしてるんですよ〜。』
「 結子ちゃんは見ないの?」
『 いやすごい見たいですよ…。でもマネージャーって部員を支える仕事なのに 』
『 練習見てるだけで支えられるわけないじゃないですか 』
おっと、愚痴が出ちゃった…と言って、結子ちゃんは俺に背を向けた。そしてまた、何かを洗い始めた。
「 良い子だね。」
『 え?』
「 んーん、なんでも。」
結子ちゃんって純粋そうだな。
恋とか、
したことなさそうだ__