3.勝負
あなたのお名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「 そういうことで 」
仙道さんは流川くんに背を向けて、みんなの方に戻っていった。
私も、仙道さんの後ろを着いていった……
はずだった。
「 …え、流川くん、」
「 …… 」
流川くんは私の腕を掴んだ。
……相変わらず、大きい手だなぁ…
………じゃなくて…
「 離して… 」
流川くんは、私から目を離さなかった。
私がそう言うと、少し目を見張って驚いたような顔をしたけど
すぐ元の真顔に戻った。
「 七瀬愛子 」
その場を離れようとする足が止まった。
私が振り向くと、流川くんはさらに付け足した。
「 お前の学校に転校するらしい 」
「 ……何で…? 」
「 知らねぇよ… 」
流川くんは深いため息をつくと、
私の髪をそっと撫でた。
…懐かしい感覚。
心臓が、過剰反応する。
「 同じ間違いは二度としねえ 」
「 …流川く… 」
「 俺は今もお前が…ーー 」
視界が揺らいで、誰かに抱き寄せられる感覚がした。
それは流川くんではなくて、
仙道さんだった。