3.勝負
あなたのお名前
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「 安西先生!ありがとうございました!」
湘北の安西先生にぺこぺこと頭を下げる先生。
魚住さんは赤木さんに何やら話をしている。
ぼーっと突っ立ってその様子を眺めていたら、
「 結子ちゃん、来て 」
「 え?」
仙道さんは大きな手で私の手を掴んだ。
例の赤い頭の桜木くんは、私の方を見て、わなわな(?)していた。
「 流川 」
「 …んだよ 」
私はどうすればいいか分からずに、2人の顔を交互に見た。
流川くんは、仙道さんを冷たく睨んでいる。
対して仙道さんは、流川くんを見て少し微笑んでいた。
……何を言うのか分からないけど、余裕がある感じだ。
「 離せ 」
流川くんの低い冷たい声。
「 離せ、って。主語使ってくれないと 」
「 何言ってくんのか知んねーけど先に離せ 」
「 あぁ…この手のこと 」
仙道さんは私の手を少し高い位置に持ち上げると、
ゆっくりとその手を離した。
「 一学年下ってだけで 」
「 …… 」
「 まるでガキだな 」
仙道さんは、流川くんの目を見つめ直して、
そしてまた微笑んだ。
「 貰うからな 」
気付けばその場にいた全員が、
私たちのことを見ていた。