3.勝負
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「 …… 」
「 結子ほんま今日どうしたん?」
「 え…何が…?」
「 全然喋らへんし 」
あのね、彦一…
理由があるんだよねちゃんと…
「 はぁ…… 」
どうすればいいんだろう…
いつも通り、普通に、何も考えずに。
そんな事出来ない…
「 早く…終わって 」
仙道さんを見ようとすると、
流川くんも見てしまう。
すぐ、あの事を思い出す。
七瀬 愛子ちゃん…
ビーッとブザーの音がする。
それと同時にピーッと笛の音もする。
前半が終わって、コートにいた5人がベンチに戻ってきた。
「 結子ちゃん 」
「 …仙道、さん… 」
「 勝つよ 」
「 湘北にも、流川にも。」
真っ直ぐに目を見つめられて、そんな事言われて…
…ドキドキしないはずがない。
「 …あ、の… 」
「 ん?」
「 今日、一緒に帰ってくれますか…?」
「 うん、帰るでしょ?」
当たり前、みたいな顔をされた。
ほんとに仙道さんは王子様みたい。
《 はっきりしてよ 》
……!
また…愛子ちゃんの言葉が浮かんだ。
「 結子ちゃん、」
仙道さんの声で顔を上げる。
「 大丈夫だから。」
全部、見透かされてるみたいで…
どんどん、
仙道さんに落ちていく気しかしない。