3.勝負
あなたのお名前
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しばらく、流川くんを見つめていた。
そう…私は、流川くんに会うために、この学校に来た。
でも今は…
仙道さんに会いたい。
仙道さんに、すごく会いたい。
「 ……結子 」
「 流川くん… 」
流川くんは私を見ると少し目を見開いて、私の名前を呼んだ。
きっと…仙道さんに会っていなかったら、その声を聞いただけで心臓がうるさくなるはず。
今の私の心臓は、そんなにうるさくない。
なんで、こんな日に限って…
仙道さんは遅いの…?
「 結子 」
流川くんは私の目を真っ直ぐ見て近付いてくる。
ずっと、流川くんはこうだった。
恥じらいとかそういうのは一切なくて、
いつでも真っ直ぐに見つめてくるんだ。
「 何…?」
「 七瀬の話があるんだけど 」
今度は大きく心臓が跳ねた。
七瀬。
七瀬 愛子。
私と流川くんを、引き剥がした人。
…忘れかけてたのに。
忘れて、過ごしてたのに…
また……
また…思い出すじゃん…
「 なあ… 」
流川くんが手を伸ばしたから、反射的に後ろに下がった。
そして、胃に不快感を感じた。