2.あの人との過去
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「 …それで、その後どうなったの?」
「 ……仙道さんになら、言えるかなって思ってたんですけど… 」
「 まだ、辛い…?」
「 自分から言い出したのに…ごめんなさい 」
「 ううん、教えてくれてありがとう。」
気付くと私たちは、もう駅まで来ていた。
「 それで…付き合ったの?」
「 …はい。4ヶ月くらい、ですけど… 」
「 …結子ちゃんは…別れた理由が、言いたくないんだよね?」
「 はい…ごめんなさい… 」
私が俯くと、それなら、と仙道さんが言った。
「 何で、オレに言おうと思ったの…?」
「 …仙道さんが、好きだからです 」
「 ……そっか 」
「 でも…一応、流川くんっていう存在を、知ってて欲しくて… 」
私って本当わがままだなぁ。
…仙道さんが、好き。
でも流川くんのことが、嫌いになったわけじゃない。
だからといって、流川くんのこと、まだ好きかと言われたら…
……分からない。
「 今はそれでもいいよ、結子ちゃん 」
「 …… 」
「 忘れられない人とか、いてもおかしくないよ 」
「 仙道さん… 」
「 いつか結子ちゃんが、オレだけを見てくれれば、それでいいから。」
仙道さんはそう言うと、少し恥ずかしそうに腕を広げた。
「 おいで、結子ちゃん 」
「 ふふふ、はいっ 」
仙道さんは優しく私を抱きしめた。
この人と一緒なら、
私は幸せに過ごせる気がした。