2.あの人との過去
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私と流川くんの過去を、仙道さんに話した。
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中学3年生、友達とインターハイを見に行った日。
小学校も中学校もバスケ部だったから、インターハイにすごく興味があった。
「 私ちょっと飲み物買ってくるね 」
「 あ、うん。ここにいるからねー 」
体育館の外へ出て、自販機を探した。
全然ないじゃん…
気付けば私はどんどん裏道の方へ進んでいた。
こんな裏道あるんだ…
「 あれ…ここどこだろう… 」
完全に迷ってしまった。
中学3年生にもなって迷うとか恥ずかしい…
今思うとそうだけど、その時は本当に焦っていた。
「 次、山王の試合なのに…早く、早く…帰らないと… 」
「 なあ 」
「 ……は、はい…? 」
声をかけられて振り向くと、そこには明らかにザ・不良の男の人が数名…
「 マブイな、コイツ 」
「 タイプだわ俺 」
サーッ…と血の気の引く音がした。
真っ金色の髪の毛に、ピアスだらけの肌。
極めつけに、金属バット……
なに、この、絵に描いたみたいな不良…
オシャレなのかもしれないけど、その時の私には怖い人にしか見えなかった。
実際、怖い人だったし…
私は頭が真っ白になって、言ってしまった。
「 …変な格好… 」
言ってしまってすぐにハッとした。
……うわ、これ私死ぬ…
本当にそう悟った。
頭の中だけで収まっているはずの言葉が、
声に出てしまった。
「 あ?」
「 フッ…強気な女は嫌いじゃねぇ 」
「 お前の前のスケも強気なヤツだったよな 」
「 アイツは族だろw コイツはカタギ 」
……何言ってるんだろこの人たち…
まず日本語…?
と、考えているのもつかの間、
一瞬で腕を掴まれて、口を塞がれてしまった。
あ……本当に死ぬかな私…
それともこの人たちの奴隷にでもなるんだろうか…
「 …… 」
そこに、無言で現れたのが流川くんだった。