2.あの人との過去
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私は床にぺたんと座り込んだ。
…湘北って、家から1番近かったところ。
流川くんも、きっとそこが1番近かった。
でも私は、流川くんは強豪校に行くはずだと思ってた。
……強豪校には行っていなかった。
流川くんのこと、インターハイで見れると思ってた。
前みたいに、流川くんはコートの上できらきら輝いてるんだろうな、って。
私はインターハイで、きちんと話すつもりだった。
あれは誤解だ、って。
流川くんが、まだ好き…だって……
………好き…?
流川くんのこと……好き?
私は、流川くんに、インターハイで会うためにここに来たんでしょ?
なのに…私は…
「 …結子ちゃん、大丈夫?」
「 あ… 」
「 顔色、良くないけど… 」
「 仙道さん… 」
「 うん、どうした?」
「 …私…… 」
声が上手く出せなくて、私はただ、仙道さんを見つめるだけだった。
仙道さんは何も聞かずに、私の手をその大きな手で優しく包んだ。
…あぁ、私はいつの間にかこの人に惹かれていたんだ。
自分でも気付かないうちに、こんなに惹かれていたんだ。
「 …今日、一緒に帰ろうか。 」
「 はい… 」
仙道さんは私の頭を優しく撫でて、練習に戻った。
「 アンビリーバブルや…! 」
「 うわっ!!…彦一、まだそこにいたの…? 」
「 なんや結子、いつの間に仙道さんと付き合っとったんや! 」
「 いや付き合ってないから!!」
「 や〜、お似合いや 」
「 …… 」
何でこいつは いつもいつもアンビリーバブルやら何やら言ってるんだろう…
分かる、田岡先生分かるよ…
確かに彦一うるさい…