2.あの人との過去
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気まずいまま、何日かが過ぎた。
仙道さんとは、顔を合わせたら挨拶をする。
でもそれ以上の会話は、何も無かった。
……私に気遣わせて、ごめんなさい…
気まずい出来事があった後から、
私は自分の変化に気付いた。
私は、
___いつも仙道さんを目で追っている。
走ったり、座ったり、笑ったり…
時々、私がちらっと仙道さんを見ると、
仙道さんも私を見ている時がある。
私はすぐ、目を逸らしちゃうけど。
……ずっと、このままなの?
私がこの状況を作っておいて、このまま?
……そうだ、明後日の土曜日は練習試合だった…
湘北、っていうところと。
そのときに、言おう。
ちゃんと、この状況を終わらせないと。
「 湘北ってどんなチームなんだろう…?」
「 要チェックなデータあるで!!」
「 うわっ!!びっくりした…… 」
彦一がどこからか登場。
ほんと、彦一は声がデカいよいっつも…
「 桜木さんっていう方が、すごいらしいんや! 」
「 へぇー、何年生?」
「 1年生や 」
「 へー!!すごいね 」
…流川くんと同い年。
流川くんと対決したら、どっちが強いのかな。
「 あと俺が目をつけてるのは流川くんやな 」
「 ………え?」
「 え?」
「 ……彦一…今、何て…?」
「 流川くんや、流川楓!!」
周りの音が一瞬で消えた。
頭が真っ白になった。
真っ白なページが続く、その頭の中のノートには、
流川楓、という文字だけが書かれていた。