1.雨に濡れた横顔
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《 ん 》
《 え、これ私に?》
《 お前に似てたから 》
そう言って流川くんが私にくれたのは、キラキラ輝いている星のピンだった。
《 私に似てるの?この星が?》
《 笑った顔が、似てる 》
そう言って流川くんは、慣れない手つきで私の髪にピンを付けた。
《 あ、ありがとう、大事にするね!》
《 それ 》
《 え?》
《 その笑顔が似てる 》
「 その星に、似てるね 」
「 え?」
「 今の笑顔 」
仙道さんは、あの時の流川くんと同じように、
___優しく微笑んで言った。
胸がぎゅうっと、締め付けられる感じがした。
頬には涙が零れた。
………何の涙…?
流川くんのこと、思い出して…?
それとも、
…仙道さんが、優しくて…?
…分からない。
「 え、結子ちゃん…?」
仙道さんは驚いた顔をして、私の顔を覗き込んだ。
背が高いのに、ちゃんと私の顔を見てくれてるんだ。
そんな事を考えていたら、また涙が零れた。
「 どうしたの…?オレ、何かした?」
私はふるふると首を横に振った。
違う、仙道さんは何もしてない。
私が、勝手に…
「 ごめんなさい、私、帰ります…!」
「 え、結子ちゃ… 」
私は走った。
自分でも何を思ってるのか、何がしたいのか、
頭の整理が出来なかった。