1.雨に濡れた横顔
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「 ……仙道、さん?」
無言の空間に耐えきれなくなって、私は口を開いた。
「 何も聞かないの?」
「 ……え?」
「 俺、最初に言ったよね。今日一緒に帰ろうって 」
「 言いました 」
「 じゃあ何で聞かないの?」
「 え?」
「 私と約束してたじゃないですか、って 」
「 えー…っと 」
仙道さん、ちゃんと覚えてたんだ。
一応、ほっとした。
……でも。
あの子は、きっと、絶対、勇気を出して言った。
何かしら、話をしようとしてるはず。
あの子は、きっとそうするはず。
「 だから、3人で帰… 」
「 あ、いいです…私まだやることあるので!」
「 え、何を…?」
「 ………モップ掛け、とか… 」
「 さっきしてたよ?」
「 や、でも…みんな適当だったから… 」
どうにか、2人で帰ってもらわないと。
あの子のためにも。
「 ……そんなに、俺と帰るの嫌?」
……駄目、そんな顔しないでください…
私は__
「 と、とりあえず…今日は2人で帰ってください、」