溺愛しゅかゆづ夫婦 6
流氷の天使と称されるらしいクリオネを、貴女の方が可愛いし可憐だしと想って見つめている。
巨大。優雅に泳ぐ鮫は確かに格好いいけれど、強大さも凛々しさも強ささえも、貴方に敵いはしないから。
貴女は微笑む。ふわりと、優雅にお辞儀をするように。その美しさに息を呑みながら、恭しく手を差し出す。
朱夏と一日中いっしょにいれる週末を好きだと思える。貴方も、そうですねと言ってくれるかな。
今日の弓弦はとっても甘えただ。朝からずっと、ぎゅっとしてきて。ああもうかわいい、大好きです。
このままずっと抱きしめあっていたら、貴方と溶けあえるような気がして。
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