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溺愛しゅかゆづ夫婦 6


 ねえ弓弦、貴女が振り返る刹那、その頬にやんわりしずむいたずらな指先。



 勇気を出して一歩踏み込み、僕に気づく貴方が顔を上げる刹那。ちゅ、と。



 刹那的な感情で貴女に愛だの恋だの言ったことはない。貴女は今、俺を信じてくれている。



 ぱっと咲いてぱらぱら散っていくあの刹那とささやかれる恋愛。貴方のそれは美しく咲き続けている。



 ああ今日も朝から晩まで永遠にあなたが愛おしいばかり。


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