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溺愛しゅかゆづ夫婦 4

 ふいに見やった窓の外が立派な夕暮れでせつなくなって、僕は彼の腕の中に潜り込んだ。

「弓弦。よしよし、可愛いですね」

 ふわりと微笑む朱夏は、どうしたんですか、と訊かない。そっと僕の髪を撫で、抱きしめてくれて、

「大丈夫。俺がいますよ」

 どうして解ってくれるのだろう。
 僕の寂しさや、求めていることを。


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