溺愛しゅかゆづ夫婦 4
ふいに見やった窓の外が立派な夕暮れでせつなくなって、僕は彼の腕の中に潜り込んだ。
「弓弦。よしよし、可愛いですね」
ふわりと微笑む朱夏は、どうしたんですか、と訊かない。そっと僕の髪を撫で、抱きしめてくれて、
「大丈夫。俺がいますよ」
どうして解ってくれるのだろう。
僕の寂しさや、求めていることを。
「弓弦。よしよし、可愛いですね」
ふわりと微笑む朱夏は、どうしたんですか、と訊かない。そっと僕の髪を撫で、抱きしめてくれて、
「大丈夫。俺がいますよ」
どうして解ってくれるのだろう。
僕の寂しさや、求めていることを。
26/30ページ