連休明けは嫌いだ、いつもそう、だから朝なんて来なければいいのに。
　朱夏とふたり、のんびりぐうたらな日々を僕から取らないで。

　……いくらそう願っても朝は来るし、
「大丈夫ですよ、弓弦。今日も早く帰ってきますからね」
　玄関先、さみしい僕をしっかり見抜く貴方のやさしいキスに、結局絆されてしまうわけだけど。

（……今日の夕ご飯……なに作ろうかな。朱夏、なにが食べたいかなあ）

　いつもの日常に戻って、
　貴方のことを考えていれば、時間は刻々すぎていく。