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溺愛しゅかゆづ夫婦 3

 貴方との日々をたくさん書いた。方眼罫を塗りつぶすみたいに。
 積み重なっていく一方のノートを、時おり貴方と眺め、時に見返しては、『こんなこともあったね』と笑い合う。
 幸せを紡いでいく。

 でも僕のばっかり見るんじゃ不公平なんだから、
 朱夏、今度は貴方の日記、僕に見せてよ。

「ふふ。もちろん良いですよ。弓弦、貴女の可愛いことがたっぷり詰まっていますから。ページのひとつひとつに読み応えが、」
「……やっぱり遠慮しておこうかな」
「えっ、何故です!?」

 なぜって恥ずかしいからだけど?
 貴方は僕の日記を見て、そうでしょう俺かっこいいでしょうって堂々とドヤ顔ができるけど、
 僕は違うの。知っていると思うけど。


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