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溺愛しゅかゆづ夫婦 3

 ひと通りの家事を終えて、少し本を読み、眠くなる。
 もうそろそろお昼だから。そんな言い訳で、朱夏ににゃいんを送る。

『ねむい』

 ただそれだけ。
 すぐに既読がついて、あっまたこの龍。お仕事中だろうに、わるい龍神さまなんじゃない、なんて冗談。
 メッセージを送ったのは僕だし。

『少し寝ましょう。電話するので、少し待っていて』

 ……朱夏は優しいなあ。でもちょっと僕を甘やかしすぎなんじゃないの、それは、ぜったい僕だけにしてね。

 ベッドの中、朱夏の瞳にそっくりな金色クッションを抱きしめて、うとうとして。
 たいせつに持っていたスマートフォンから、朱夏からの着信専用の音楽が流れる。
 僕の心は、どきどきする。嬉しくて。

『もしもし、弓弦』

 朱夏の優しい声。
 ねえ朱夏、僕、貴方がだいすき。


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