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溺愛しゅかゆづ夫婦 3

 うつらうつらと船をこぐ彼女の渡し守は彼だ。
 彼女を抱きかかえ、ベッドに下ろし、そっと毛布をかけて、おやすみなさいとキスをする。

「ん、……しゅか、て」
「ふふ、はい。ここにいますよ、弓弦」

 彼はその雪のような手を握り、彼女の眠りの船を緩やかに進ませていく。


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