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溺愛しゅかゆづ夫婦編 2 (NL)

 ぶかぶかな彼シャツ。
 ベッドの上の弓弦は、ほんのり顔を赤らめて、

「やりすぎ」

 たった一言、それだけをつぶやいた。
 ベッドサイドの椅子に座っている朱夏は、申し訳なさそうに「はい」と答えるけれど。

「……毎回は、だめだからな」

 薄ピンク色の枕を抱きしめ、隠れるように俯いた弓弦が――。
 その言い方も、言葉の意味も、身じろぐ仕草も、なにもかも。
 あまりにもいじらしく、可愛らしくて。

「はい」

 朱夏は思わず顔を綻ばせてしまう。声も、嬉しく弾む。
 だから、弓弦にきゅっと頬を抓られることとなった。


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