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溺愛しゅかゆづ夫婦編 (NL)

 ふいに思うのだ、僕は、
 貴方がくれる深い愛情に応えられていない。
 相応しくすらない気がして、そんなことを思えば思うほど、

「ふは、すごいしかめっ面ですよ。おいで、弓弦」

 落ち込みきって嫌になって。
 それなのに、こんな僕を見透かすような貴方が、笑いながら甘やかしてくれるから。

「朱夏、……うん」

 貴方の胸の中に入り込んで、その腕に抱かれて、眠ってもいいかな。
 くどくど考えすぎて、なんだかよく分からなくなる前に。


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