溺愛しゅかゆづ夫婦編 (NL)
ねえ、朱夏。貴方は僕を好きだって言うけど、
それにしたって僕を甘やかしすぎなんじゃないか。
だってほら、そんな焦げてしまったパンケーキを、
「貴女が作ってくれたものですから」
なんて。そんなの、美味しいわけがないのに。
「弓弦、そんな落ち込むことないですよ。
明日、俺も貴女と作ってみたいです。パンケーキ」
「……べつに落ち込んでなんかいないけど」
ぺろりと完食された、焦げたパンケーキ。
僕の頭をなでなでして、微塵にも嫌味のない、朱夏の笑顔。
貴方がそうだから、僕は。
……次も料理、頑張ろうとか。貴方に美味しいものを食べてもらいたいから、とか。
素直に思えるんだ。
それにしたって僕を甘やかしすぎなんじゃないか。
だってほら、そんな焦げてしまったパンケーキを、
「貴女が作ってくれたものですから」
なんて。そんなの、美味しいわけがないのに。
「弓弦、そんな落ち込むことないですよ。
明日、俺も貴女と作ってみたいです。パンケーキ」
「……べつに落ち込んでなんかいないけど」
ぺろりと完食された、焦げたパンケーキ。
僕の頭をなでなでして、微塵にも嫌味のない、朱夏の笑顔。
貴方がそうだから、僕は。
……次も料理、頑張ろうとか。貴方に美味しいものを食べてもらいたいから、とか。
素直に思えるんだ。
11/30ページ