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溺愛しゅかゆづ夫婦編 (NL)

 おみやげのたい焼き。弓弦が一番好んでいるチーズクリーム。
 彼女はそれを頭からいく。かぷっと可愛らしく、まるで魚を捕る猫のように。
 そんな弓弦の姿に、今日もまた恋をする。愛おしい。貴女の、そういうところも。

「朱夏?」

 どうしたの、と俺を見る。その口端に、ちょこんとクリームがついている。
 俺は彼女の口端に唇を寄せ、クリームを舐めとって、笑った。

「大好きです」

 きょとんとしていた彼女の顔が、ゆるくぼわっと赤くなる。ああ本当に、愛おしい。


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