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溺愛しゅかゆづ夫婦編 (NL)

 ああ、頭が、ぼうっとする。少しの光が目に痛い。
 眠ってしまいたいのに、じっと横にもなっていられない。鬱陶しい、体調不良。

「弓弦、俺になんでも言ってください」

 なんでもしてやりますから、と朱夏は言ってくれる。
 寝室を薄暗くして、僕を優しく抱きしめてくれている。
 僕はこくりと頷いて、

「ありがとう、朱夏。じゃあ……このまま」

 僕が眠ってしまうまで、このままでいて。
 呟いてから、不安になる。わがままがすぎたかな、なんて――。

「もちろん。貴女が眠ったあとも、このままでいてやりますよ」
「……うん」

 そんな心配、いらなかったみたいだ。
 僕の旦那さまは本当に優しくて、強くて、とことん僕を甘やかしてくれる。
 その大きな手に背中をさすってもらえると、それだけで、心も体も楽になれる。

 これはきっと、貴方が僕を大切にしてくれるからだ。
 貴方の想いが、僕に元気をくれる。


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