このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

しゅかゆづ てのひら編

 ふわあとあくびをひとつ。
 ぱたん、本が閉ざされる音。
 愛しい彼女は俺の膝の上、腕の中、
 ゆっくりこちらに背中をあずけながら、
 白くか細く美しい指で、俺の髪を撫でた。
 視界の端、俺の赤い髪と、その真白い指が
 お互い織り交ざるみたいに絡みあっては、
 あなたが大好きだって、愛を伝えあっている。


11/19ページ
    スキ