しゅかゆづ てのひら編
ふわあとあくびをひとつ。
ぱたん、本が閉ざされる音。
愛しい彼女は俺の膝の上、腕の中、
ゆっくりこちらに背中をあずけながら、
白くか細く美しい指で、俺の髪を撫でた。
視界の端、俺の赤い髪と、その真白い指が
お互い織り交ざるみたいに絡みあっては、
あなたが大好きだって、愛を伝えあっている。
ぱたん、本が閉ざされる音。
愛しい彼女は俺の膝の上、腕の中、
ゆっくりこちらに背中をあずけながら、
白くか細く美しい指で、俺の髪を撫でた。
視界の端、俺の赤い髪と、その真白い指が
お互い織り交ざるみたいに絡みあっては、
あなたが大好きだって、愛を伝えあっている。
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