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しゅかゆづ てのひら編

 貴女の寝落ちはだいたい俺の腕の中。はっと起きて慌てる、可愛らしさも。



 一気に秋らしくなった夜に少し戸惑いながら、貴方の腕の中。



 熱にうなされる貴女の手を握りながら、喪ってしまうかもしれない恐怖を呑む。



 ねえ弓弦、宇宙なんて俺の貴女への愛に比べたら、とってもちっぽけなものなんですよ。

 どうして宇宙は広いのか、そこから発展する貴方の言葉はどうしてそう、僕の頬を熱するのか。



 吐息は貴方に見蕩れているから。いっそ朱色の花びらとなって、そらへ舞い上がれたなら良いのに。



 どうか恐れず眠って。貴女は天へ飛び昇る龍の夢をみる。


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