しゅかゆづ!

 急に冷え込み、弓弦の体に悪すぎるので、もう抱きしめたら離さない。俺の手と腕、胴と脚、いたるところに龍の力を込める。朱龍は炎を司る。

「……あったかい」
「そうでしょう。ゆっくりしましょうね」
「うん……」

 ふかふか毛布もあれば完璧。弓弦のためのぽかぽかホッカイロ、朱夏龍。光栄です。貴女をとことん暖めて、不安定な日々を一緒に乗り越えましょう。


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