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しゅかゆづ!

 きらめく結婚指輪を眺めながら、その隙間にホットカフェラテを飲む。ほっとする、それと同じなのだと気づいた。僕にとってのこの指輪は、朱夏との成就であり、つねにお護りだ。そういえば朱夏はどうしただろうと、カウンターに目をやるみなづき珈琲店。

(……あ)

 たぶんオーダーなのだろうホットケーキを作っている合間に、朱夏は、ぱちりと僕と目があったのち、ふわふわと笑った。なんて格好よくてドキドキする笑顔だろう。あれが僕だけのものだと思うと、なおさら頬が熱くなる。なんだか逃げたくなって落とした目線のところ、彼との結婚指輪がきらきら。逃げられませんよと光っている。


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