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しゅかゆづ!

 朱夏は弓弦を捕まえて、欲望のままに頬ずりをした。むぎゅっと抱きしめ、髪を撫で、頬にくちづけする。ああ、たまらない。

「こ、こら、朱夏! ひとの前で……っ」
「すみません、弓弦」

 顔を真っ赤にした弓弦に怒られてしまう。わかっているのだが、どうにもならなかった。今は開店中のみなづき珈琲店内。まばらに常連客の目がある。けれど。

「貴女が、どうしても愛おしくて」
「……もう」

 しゅんとする朱夏。困ったように眉を下げ、朱夏の赤髪を撫で始める弓弦。
 甘ったるい空気にお腹がいっぱいになる店内。


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