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しゅかゆづ!

 まぶたが落ちる。寝たくなくても。

「朱夏……ねる?」
「ええ。寝ましょうね、弓弦」

 悪い夢を見てしまいそうで。朱夏とのこの幸せな日々が、幻に消えてしまいそうで。

「弓弦。おまじない」
「ん」

 僕を抱きしめてベッドに横たわる朱夏が、額にそっとしてくれるくちづけ。
 悪夢を見ないように。優しい龍の炎が宿ったみたいに、ほんのりあたたかい額とそのまわり。


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