溺愛短歌詩集

夜は静寂、闇は帳、ぎしりと鳴ったベッドの文句と煌めく龍の金瞳。捕らわれ、魅入り、甘く酔う。

暑く雨のち寒く天、気まぐれなのは僕たちなのかもと朱夏の腕に微睡みながら。

晴れも雨も風まかせ、猫をうらやむ空だから、僕もすべて朱夏まかせ。甘やかしてくれるがまま。

あくびもかわいい弓弦を見つめる。うっかり焦がしたパンケーキを弓弦に言われてふと気づく。

はちみつホットミルクを飲み、眠そうに瞬きする弓弦を、抱き寄せるにも壊さぬようにと。愛ゆえに。


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