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みなづき珈琲(仮)

 窓を開けたら滑り込む風に夏の気配を感じつつ、
「くしゅんっ」とくしゃみをする僕に、
「花粉のやつらですか?」なんて僕を抱き寄せつつ外を睨む朱夏。
 ……燃やしちゃダメだよ。

 ◆

 窓辺の席で弓弦とチマ龍もどきが仲良くなにか話をしています。俺は、カップやらなにやら洗うのを龍の力に任せ、かわいい弓弦の肩を抱き寄せ、
「弓弦は俺の嫁です」
「あ〜! ずるいです龍神様!」
「ずるいのはあなたでしょう」
 渡しませんから。絶対に。ほら弓弦も苦笑しているでしょう。


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