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溺愛しゅかゆづ夫婦 11

 憂うつそうな貴女の横顔。
 外は寒く曇のち雪。
 でも大丈夫ですよ、そんなときは、
 ぽかぽかのホットミルクに、はちみつを入れて。
「ありがとう、朱夏。ごめん」
「なぜ謝るんですか?」
 聞いておきながら、わかっています。
 ですから、俺の脚の上にちょこんと座る貴女を、
 後ろからむぎゅっと抱きしめて。
「そんなときもあります。ゆっくりしましょう」
「……うん」
 ゆっくりマグカップを傾ける貴女の、
 愛おしい亜麻色の髪。


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