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溺愛しゅかゆづ夫婦 10

 朱夏と一緒に作ったご飯を美味しく食べて、一緒にお風呂に入って、僕の髪を朱夏が優しく乾かしてくれて、おかえしに僕も朱夏の髪を乾かして。
 あとは寝るだけ、そう思うと、急にさみしくなってしまう。自分で呆れてしまうけど、僕をこんなふうに変えたのは朱夏だから、なんて言い訳。
「弓弦」
 優しく甘い静かな声。どき、と、はねる心。朱夏はやわらかく微笑み、僕を誘った。
「おいで」
「……っ」
 たったひとこと。ひまわり色の瞳。かっこよすぎて、ずるい。本当に本当にずるい龍、……僕だけの。


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