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溺愛しゅかゆづ夫婦 10

 浅い眠りから覚めてしまって途方にくれる深夜と
「ゆづる、おきちゃったんですか?」なんて、
 僕なんかのために起きてくれた朱夏。
 ねむそうな目を軽くこすった朱夏は、ふわりと優しく微笑み
「ホットミルク作りましょうか」と僕を撫でてくれる。


 へんな時間に起きてしまって、眠れないだろうなと思っていたのに、
 朱夏が作ってくれたホットミルクを飲み、ちょっとのあいだ他愛ない話をし、
 一緒にベッドに戻って抱きしめあったら、とたんに眠くなって驚いた。
「弓弦、眠れそうですか?」
「うん。貴方のおかげで、ねむれそう……」


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