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溺愛しゅかゆづ夫婦 10

みなみんな元日忘れ日常へ戻り忙しい顔をしている

 対して、僕は変わりようもない。お気に入りのマフラーをして、のんびりお買い物をして。
 晩ご飯は何がいいかな。何なら朱夏は喜んでくれるかな、と考えている。横から野菜を掴み取ってゆく忙しそうな誰かの影を目端で追い、そんなことはすぐに忘れる。
 朱夏、お仕事、順調かな。疲れていないかな。お昼にくれた電話では、『弓弦のお弁当と声で百龍力です』と言っていたけれど。
 今はひとりなのに、つい頬がほころんでしまう。相も変わらず、朱夏のことばかり。大好きな僕の龍神さま、旦那さま。これが僕の日常。


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