溺愛しゅかゆづ夫婦 10
ちょっとしたお昼寝だったのに嫌な夢を見て、
どくどくと胸が痛い、息が苦しい。
「弓弦」
「あ、しゅか、っ」
ああすぐ傍にいてくれて。すかさずキスをくれる、貴方の存在。
貴方がいてくれるから、息ができる。
弓弦は寝るのが憂うつらしく、重々しげにため息をついていました。つまり俺のはちみつホットミルクの出番です。弓弦をむぎゅむぎゅしながら作り、一緒に飲んで、寝れそうになるまでゆっくりしていましょう。何も心配いりません、俺がいますから。
朱夏が作ってくれたホットミルクはふんわり甘く美味しくて、僕の不安だとか憂うつだとかをふわふわ包んで遠ざけてくれる。