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溺愛しゅかゆづ夫婦 10

 はしゃぐ朱夏と手をつなぎ、どこまでも行ける、夢を見て起きた朝。
 こぼれる涙が煌めかせる、こんなにも愛しい、幸せな気持ち。
「弓弦、」
「あのね朱夏、僕――」
 心配しないで。僕の優しい龍、大好きな旦那さま。

 ◆

 微笑む弓弦の手を握りしめ、貴女が居るゆえに眩い世界を、貴女とどこまでも。
 幸せな夢を見て目覚め、
「あのね朱夏、僕とても幸せな夢を見て」
 あたたかい涙を流す貴女を強く抱きしめて、ふたり、幸せを噛みしめる。
 見る夢もお揃いですね、俺だけの弓弦。愛しい俺の妻。


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