溺愛しゅかゆづ夫婦 9
ぐっすりと驚くほどによく眠り
いま寝ぼけながら貴方と眺める窓の外
窓の外 俺と貴女の初日の出
白光の朝よりも 寝癖つけた貴女が美しい
鏡餅ぼうっと眺めてすぐ飽きて朱夏の赤髪撫でる元日
眠そうな弓弦に頭を撫でられつつ
お返しのキスを貴女の頬に
焼きたての餅がびよんと伸びゆくを苦戦しながら食べる弓弦の愛くるしさ目に焼きつけて
夜中起きたらずきりと喉が痛み朱夏の過保護なまでの心配と愛に包まれ
「喉が痛い」と弓弦が言って慌てて暖かくさせつつはちみつミルクも今すぐに
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